保育雑感:自らを成長させようとする瞬間

昨日、梅を収穫した。

「木に登ったら、たくさん採れそうだね」と、木登りしてみることに。

「やってみる!」と挑戦してみるも、普段から超慎重なSちゃん。

30センチくらい足が浮いたところで、木にしがみつき、
「怖い〜」と言って、ずるずると地面に戻ってきた。

しばらく、大人が木に登って収穫しているのを眺めていると、

「Sちゃんも、木に登りたい!」と再び挑戦。
しかし、やはり「怖い〜、難しい〜」と、すぐに地面に戻ってくる。

その後、諦めるのかと思いきや、何度も挑んでるではないか。
「怖い〜、難しい〜」と言いながらも少しずつ上まで登っている。

そんな感じで、登って降りてを繰り返しながら、着実に到達点を伸ばし、
ついに、目標の場所に辿り着いた。

その様子が何とも興味深い。

最終的には、振り返って下に大人がいるか確認する事なく、
するする登って、するする降りてくるようになり、
「楽しい!もう一回登る!」と日が暮れるまで木登りを楽しんでいた。

”木登りができるようになった事”

それ自体も嬉しいことなのだが、
彼女が自らの意志で挑戦し、
彼女のペースで達成するプロセスに立ち会えたことが、
何より嬉しかった。

大人がひょいと持ち上げて、木に登らせてしまうことは簡単である。

しかし、それでは、木の上で見せた彼女の満面の笑みは見ることが出来なかったであろう。

日が暮れるまで登ったり降りたり…
彼女が収穫した14粒の梅