二人のタテノイト第一期生が巣立っていきました

少し長いですが、この一年を振り返って。

この一年間、子ども達と関わり、得られた
最も重要な気付きはこれでした。


子どもは
自分にとって必要なことを、
必要なタイミングで、
自分なりの最適で効率的な方法で、
自分自身を成長させていく

大人の
”〇〇させたい”
”〇〇ができるようにしたい”
という子どもの事を思っているようで、
自分の事しか考えていない大人の思惑なんて、
子どもは全部お見通しで、
反発心しか生まないのではないかと感じています。

どの子も持っている潜在的な力を信じて見守る。
これでいいんだと思います。
(実はこれがとても難しいのですが…)

好きなことを好きなだけやり続けた時の
子どもの成長スピードは指数関数的ですから。

そこで私たちは、
子どもがやりたいことをやりたいだけできる自由を保障しています。
この経験を積み重ねることで、
相手の自由を承認するようになっていく子ども達の姿を見てきました。

これこそが社会の一員として必要な
(同調性ではなく)協調性が育まれていく過程なのだと思います。

そんな卒園児二人の成長は目覚ましいものがありました。

タテノイト初の園児としてジョインしたSちゃん。
始めは一人ぼっちで寂しい時期も長かったと思いますが、
次第に体験入園で遊びに来てくれた子ども達やレギュラーメンバーとの
少人数だからこその濃密な関わりが増えていきました。
この関わりを通して、
「自分がやりたいこと」と「相手のやりたいこと」が違ったときに、
妥協点を見出して提案するまでに大きく大きく成長しました。

生き物が好きで、観察や書籍を通して、
現世の生物から恐竜を含む古生物まで、
学際的な興味を広げていき、
将来は冒険家か生物学者か昆虫学者になりたいのだそうです。

そして、残り3ヶ月という時に転園してきてくれたRちゃん。
実績のない私たちに、大切な時期を託して下さった
保護者の方には感謝しかありません。
マジョリティーの子どもたちと違う道を歩むことを自ら決め、
実行することは、とても勇気のいることだったと思います。

創作活動を毎日ほぼ一日中(!)やり続け、
作品作りのアイディアを増やし、クオリティを上げていました。
限られた材料でも驚くような工夫をこらしていきます。
こんなところからも課題解決能力は伸びていくんですね。
クリエイティビティもぐんぐん上がり、
すでに立派なアーティストです。

卒園した彼女たちが、自分らしく、幸せな人生を歩んでいくことを願ってやみません。

新年度は3人でスタートです。

随時、入園を受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
3歳のお誕生日を迎えた時点からご利用頂けます。