NAZELABがはじまります<プレスリリース>

プレスリリースを出しました。詳細はコチラからご覧下さい。

タテノイトが創る
“学校でも家でも塾でもない” 小中学生の学びの場
<NAZELAB>
が1月より運営スタートです。

〜自然の中で過ごしサイエンスに触れる体験から、自発的学びそして「知」の探究へ〜

一般社団法人タテノイト(埼玉県秩父郡横瀬町・代表理事:舘野繁彦)は、公益財団法人日本財団「子ども第三の居場所」事業の助成を受け、2022年1月より「学校でも塾でもない子どもの学びの場」として<NAZELAB(なぜラボ)>の運営を開始いたします。また同7月には横瀬町内に新拠点の開設を予定しています。

NAZELABが目指すもの】

子どもと大人が集い、多様な学びが広がる場をつくります。

知識習得に偏りがちな日本の集団教育には、平均からの逸脱が認められにくい面があります。こうした環境で他人との比較や評価にさらされ続けると、子どもたち一人ひとりが本来持っている個性や感性が十分に発揮されず、「自己受容感」や「自己肯定感」を持ちにくくなります。

もっと自分らしく、もっと自由に。
私たちは、子どもの「学び」の体験を変えてみたいと考えました。

NAZELABでは、子どもも大人も何かを「できる/できない」ではなく、自分が「したい/したくない」を大切にします。人間は生まれながらに好奇心や向上心を持っています。他者との比較から解放され、これらを素直に発揮できる場で、自己受容感・自己肯定感を育みます。

子どもと大人が一個人としてフラットに繋がる特別な空間で、自分自身を大切にする心と、他者を尊重する気持ちを育むことができるのではないでしょうか。

NAZELABの学びは、オンラインではなく、リアルな体験の中にあります。主な活動として、子どもたちの旺盛な好奇心をくすぐる町内の森や川などをフィールドとする野外活動、子どもたちの”知りたい”を追究し新たな知を生み出す研究活動、子どもたちの世界観を広げるサイエンス関連のワークショップ等を行います。さらに、子どもたちと関わる保護者やスタッフも自分らしくいられる場所を目指し、大人にとっても育ちの場となるような活動にも取り組みます。

実施内容

1.小中学生対象:主体的な学びの場
どんなに些細な「知りたい」や「やってみたい」でも、すべて学びに繋がります。それを一緒に面白がる仲間とともに深めていく場です。横瀬町の豊かな自然の中での活動では、たくさんの「知りたい」や「やってみたい」に出会います。カリキュラム等は設けず、子どもたちが「知りたい」や「やってみたい」を見つけ、没頭する時間を大切にします。スタッフは、仲間として子どもたちの好奇心に伴走することで、興味を深め、そして広げていきます。自ら成長できる限りないポテンシャルを持つ彼らを信じ、その純粋な探究心に寄り添いながら、主体的学びをサポートします。家庭の経済状況によらずに利用できるよう、充実した奨学生制度を設けます。

 2.小中学生対象:放課後の居場所
学校の放課後に子どもたちや大人が「やりたい事」を持ち寄り、子ども同士や子どもと大人がゆるやかに繋がれる場としてコワーキング・コスタディスペースを開所します。人との出会いや他の子どもたちや大人の「やりたい事」と触れ合うことで、子どもたちの世界観が広がる場所を目指します。また、大人が見守る中、子どもたち自身が調理や片付けを行う、子ども主体の子ども食堂を開催します。

3.保護者対象:親育ちの場
保護者の自己受容感・自己肯定感は子どものそれらに強く影響を及ぼします。保護者もまた自分らしさを発揮したり、子育ての悩みや喜びを共有・共感し合えたりする大人の居場所も運営します。

4.子どもから大人までの地域の人々対象:ワークショップ・トークイベント
たくさんの「知りたい」や「やってみたい」に出会えるようなサイエンス関連のワークショップや多様な生き方/仕事をしている大人と出会えるトークイベントを休日に開催します。

隣接施設との共創により多様な人々が行き交うカラフルな場所を創造します

NAZELABの新拠点は、ちちぶ農業協同組合(JAちちぶ)横瀬支店の、一部機能の本店への集約化に伴い遊休資産化する施設の有効活用として、同支店敷地内に開設します。ともに同敷地内に位置する(1)既存の地域のコミュニティスペース「オープン&フレンドリースペース エリア898(運営:横瀬町)」および(2)2022年4月にオープン予定の、コワーキング環境と宿泊機能が整った「LivingAnywhere Commons 横瀬(運営:株式会社LIFULL)」と連携し、地域、世代、背景を越えた多様な人々が行き交う場所の構築を目指しています。▷事業詳細プレスリリースはこちら

【横瀬町について】

NAZELABの拠点を構える横瀬町(よこぜまち)は、埼玉県秩父地域にある人口わずか8000人の小さな町です。官民連携プラットフォーム「通称:よこらぼ」の展開により、大企業からスタートアップ企業、大学等との連携が多数行われ、町に継続的にヒト・モノ・カネ・情報といった町にはないリソースが流入する地方創生の取り組みの一つとして、全国から注目されています。この取り組みは、池袋駅から特急で最短72分という地の利を追い風に、関係人口の増加、移住者の増加にも大きく寄与しています。▷横瀬町公式サイトはこちら

日本財団「子ども第三の居場所」事業とは】

「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に65ヵ所設置され、2025年度までに全国500拠点の開設を目指しています。(2021年12月現在)

【運営メンバーについて】

舘野繁彦・春香 博士(理学)・保育士
東京工業大学、岡山大学、海洋研究開発機構で教員、研究員を経て保育士へ。専門は地球惑星科学。共に米Science誌に論文を発表。2019年に起業、翌年4月より認可外保育施設「森のようちえんタテノイト」を開設。並行して、秩父の地質や自然と触れあう探究的学習体験「ジオツアー」事業を展開し、壮大な地球や太陽系のダイナミクスを伝える。

熊野英一(一般社団法人タテノイト理事・株式会社子育て支援代表取締役・一般社団法人ビリーバーズ代表理事)奥田善之(一般社団法人タテノイト理事・東京大学特別研究員)、ほか幅広い分野の研究者と連携、さらに子育て支援、フリースクール運営、幼児教育、初等教育、最先端のサイエンスまで幅広い知見を持ち寄って運営を行います。

一般社団法人タテノイトとは

〜子どもも大人も誰もが持つ「自分らしさ」、そして可能性を発揮していける環境デザイン〜
自然の中で過ごしサイエンスに触れる体験から自発的学び、そして「知」への探究を伴走していく、そんな家でも学校でも塾でもない学びの場をつくっています。関連会社である株式会社みんなのそだちLab(代表取締役・舘野繁彦)では、幼児期からの子どもの育ちの場として、森のようちえんや絵本書店の運営を行っています。