東京工業大学のPRページに掲載されました

東京工業大学の受験生向け広報ページで紹介して頂きました。

『研究者への第一歩』というページの中の『卒業生のキャリアデザイン』という記事です。是非ご覧になってください。→コチラから

母校であり元職場のPRページに載せてもらうのは喜びもひとしおです。

取材では主に、地球惑星科学から教育への転身についてお話ししました。
以下、このテーマでもあるPh.D.ホルダー(博士号取得者)のキャリアパスについて少し書きました。


日本におけるPh.D.ホルダーの社会的地位って海外に比べたらとても低いんですね。

大学や研究所などアカデミックな場での受け皿が量的に少なく、研究者のタイプに即した多様な種類のポストもない。かといって外の社会にも受け皿がない(とりわけ理学)ため、Ph.D.ホルダーの認知度がそもそも低いのが原因の一つなのかもしれません。

ドクター取った後、ポスドクをある程度やって、その学問分野を極め、成果を残し貢献するべきと思いますが、その後はアカデミア以外にも選択肢を見つけてもいいんじゃないかと思います。

個人的には「学校(小中高)などの教育現場」や「サイエンスコミュニケーションの現場」に出て行く人が増えて、そしてその受入体制がある社会になったらいいなと思います。特に学校では学習指導要領が変わって探究型の学習や課題発見/解決型の学習にシフトしていくのだから、教育現場の方から自然とそういうニーズがあがってくる流れになったらいいですね。

学問の深淵に触れたPh.D.ホルダーにしかできない『ホンモノ』に子ども達が触れる機会が増えて欲しいと心から思います。