保育雑感:おとしぶみのゆりかご

少し前から”おとしぶみのゆりかご”を見かけるようになったので、
Sちゃんと『おとしぶみ』の絵本を読んだ。

かがくのとも1987年6月号『おとしぶみ』
岡島 秀治 文 / 吉谷 昭憲 絵 福音館書店

丁寧に丁寧に作られたゆりかごに入っているのは、たった一粒の卵。
しかも、成虫になるまでの食料も兼ねているなんて、すごい!と二人で感動した。

そこで、Sちゃんと、
今度見つけたら、成虫になるまで観察させてもらって、
最後に残った葉っぱを開いてみたいね、
と話していた。

数日後、町内の少し離れた森に出かけた。
Sちゃんが、次から次へと見つける見つける、おとしぶみのゆりかご。

1匹の小さな虫が作ったとは思えない…

「連れて帰って、観察してみる?」と、聞くと、
「ううん、連れて帰らない。」と。

理由を聞くと、
「ここから拾っていくと、大人になった時に、すぐに元の場所に帰してあげられないでしょ。」

私の短絡的な発言とは対照的に、
成虫になった時のことを考えているSちゃん。

その後、Sちゃんは、森の中の散策路の上に落ちているゆりかごを見つけては、人に踏まれないところに移動したり、落ち葉で隠したり。

子どもは、常に、大人の想像の遥か先におります。

文: 舘野春香/タテノイト

踏まれない場所に移動…
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