ハイイロチョッキリと原発
先週から、タテノイトの園庭にたくさんの若いドングリが落ちてきています。
よく見てみると、ほぼ全てのドングリの帽子に一つのくぼみがあります。
これを見て、「あ、この本、この本♪」と思い出したのが、
『どんぐりを おとしたのは だれ?』(高柳 芳恵 文 / はた こうしろう 絵 / 福音館書店)
ハイイロチョッキリという虫が、
ドングリの帽子のところに
穴を開けて、
卵を一つ産んで、
まわりをかじった屑で穴を塞いで、
枝を切って落とすそう。
所要時間3時間。
孵化した幼虫はドングリを食べて成長できるんです。
何だかオトシブミを思い出します。
ところで、先日、東京新聞に取材記事が掲載されました。
原発関連で取材を受けるのは初めてです。
本当に恥ずかしいことですが、
福島第一原発の事故が起こるまで、
原発について、興味も知識も一切ありませんでした。
福島第一原発の事故、娘の出産を経て、
使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理処分や
廃炉に関わる研究に携わりたいという気持ちが芽生え、
研究分野を変えました。
一方で、どんな技術であっても、どう使うのかを決めるのは、私たち市民です。
親が子どもに望みがちな偏差値の高い大学に入ったって、
私のように社会のことになんてこれっぽっちも興味関心がない大人になってしまうのです(もちろん、そうではない人もたくさん知っています)。
私のようなダメな大人が大量生産される根源には、
「大人が決めたことに有無を言わさず従わせる」
「正解がある問題を解くことが重要視される」
という日本の教育があるように思えてなりませんでした。
そしてそれは、乳幼児期から始まっているように感じ、保育園をはじめました。
こんなにも、次世代へ負の遺産を押しつけ、
命を繋ぐことを軽んじている生き物って、人間以外にいるのだろうか?
と、ドングリの帽子のくぼみを見ながら、考えてしまいました。
タテノイト
舘野 春香
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